月桃は沖縄の山野に群生するショウガ科の植物です。 |
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はじめまして | 「月桃」と書いて「げっとう」と読みます。「桃」という字がありますが果物ではありません。月桃は沖縄の山野に群生するショウガ科の植物です。 月桃の背丈は2m以上になります。月桃の花は房状に咲きます。その姿はスズランに似ています。しかし花房は20〜30cmにもなり、小さなスズランとは趣が異なります。 花房は小さな粒状の花の集まりになっています。白い粒の先端が淡いピンク色をしています。 まるで果実の桃のようです。 三日月のような花房、桃のような花の粒。 これが「月桃」の名前の由来となりました・・・・・・。 ・・ ・・ ・・ ・・ 残念ですが作り話です。 それでは月桃の名称の由来はあるのでしょうか? ルーツは月桃のご当地名、方言名と関係があります。 月桃(げっとう)は沖縄本島では「サンニン」といわれ、沖縄県内でも石垣島では「サミン」、鹿児島県にうつると「サネン」、種子島では「シャニン」・・・・。 所変われば呼称も変わる。方言の面白いところです。国境を越えて台湾では「ゲイタオゥ」と言われています。「月桃」(げっとう)と発音をまねて当て字を日本人が行いました。 月桃は中国語が漢字とともに日本語になっていると思われている方が多いようですが、中国(大陸)では月桃の事を「艶山姜」(えんざんきょう)と別の名前がついています。 月桃は中国語ではありません。 (ただし近年は中国大陸でも「月桃」でも通用するようになりました。) 創作ストーリーに比べますと味気ないのですが、月桃の名称の由来は諸説がある中でこれが正しいようです。 月桃はショウガ科ハナミョウガ属の植物です。ショウガやミョウガの仲間です。葉のつき方や形が似ています。ショウガ科ハナミョウガ属の植物は種類がたくさんあります。 その中で沖縄には2種類の月桃があります。月桃とタイリン月桃です。 タイリン月桃は沖縄本島の300km東に位置する大東島(南大東島、北大東島)に生息します。さらに小笠原諸島から八丈島にかけて分布しています。 大東島ではソーカ、小笠原ではソウカと書かれます。(発音の違いは判りませんがそれぞれのご当地でそのように書かれています。) ショウガ科の植物を専門に研究されている船越英伸先生によりますとタイリン月桃は沖縄の月桃と台湾の月桃(花が房状ではなく上向きに咲きます。)の交配によって生まれました。 タイリン月桃は月桃の亜種になります。 少しややこしい話になりますが・・・・・・。 台湾の、花が上向きに咲く月桃が、本来のタイリンゲットウです。 大東島の月桃は沖縄本島の月桃よりも背丈が大きいのでこれがタイリン月桃と誤解されてしまいました。(大輪月桃と書かれてしまうこともあるようです。) このことについて船越英伸先生は混乱を避けるために大東島の月桃を「ハナソウカ」と命名しました。船越先生は月桃の研究に注力されており、特にハナソウカについては分類学的に調べ特定し学名を Alpinia zerumbet var. excelsa と命名されています。月桃の学名はAlpinia zerumbetです。学名の出だしは全く一緒です。 var.はバリエティのことで、この場合は月桃が原種、タイリン月桃が月桃の亜種であることを意味しています。 さらに船越先生によると月桃の原産地は沖縄周辺であり、その他の地域に分布している月桃は人為的に運ばれ植えられたものです。特に中国大陸にある月桃は運ばれてきたものとのことです。 月桃のご当地名を復習してみましょう。 奄美大島・・・・・サネン 沖縄本島・・・・・サンニン 石垣島、宮古島・・サミン 大東島・・・・・・ソーカ 父島・・・・・・・ソウカ 台湾・・・・・・・ゲイタオ 月桃の名称の由来で最有力の説・・ゲイタオに月桃を当て字した。 また、「サンニン」の語源として砂仁(薬草の名)と混同し、変化したという説があります。また、月桃は種子から育てると3年で大きくなるのでサンネン→サンニンという説もあります。 大東島や父島の「ソーカ」はやはり薬草の「草果」から変化したものという説があります。 |
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