月桃は初夏に白い可憐な房状の花を咲かせます。 |
月桃(げっとう)は沖縄の山野に群生するショウガ科の植物です。初夏に白い房状の花が咲き、秋になると赤く種子を熟します。 ここでは花芽から開花までをご紹介いたします。 生長する月桃の先端に花芽がつきます。 鞘が閉じた状態で、先端が赤みを帯びています。 |
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花芽が大きくなり垂れ下がってきました。 | |||||
花芽の鞘が開き始めると中から花が見えてきます。 | |||||
鞘の中の花は先端が淡いピンクの白い粒が房状になっています。(理科の教科書によると淡いピンクの白い粒は「がく」という部分です。) | |||||
花が鞘を押しのけるようにして大きくなります。 | |||||
鞘が落ちて開花しました。花房は20〜30cmと大きな房です。形はスズランに似ていますが大きさは全く異なります。 | |||||
花の粒は2段階で開きます。粒状がひょうたんのような形になりました。(1段目は「がく」です。2段目が「花弁」 です。) | |||||
2段階めの粒が開くと中が見えてきます。 黄色と赤のマーブル模様です。 さらに覗き込むとおしべとめしべが見えます。 甘い蜜も持っています。 マーブル模様と蜜で昆虫を誘い込み受粉させます。 月桃は虫媒花です。 月桃の葉の香気成分は昆虫忌避効果がありますが、花は昆虫を誘引します。 植物(月桃)によって昆虫が手玉に取られているようにも見えてきます。 植物パワーは神秘的です。 |
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